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当メディアはZenken株式会社が制作・運営し、一部のコンテンツはジャパン マリンユナイテッド株式会社のスポンサー提供のもと制作されています。

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業界研究|半導体業界の今後

【新卒向け】造船業界 就職ガイド|造船ナビ » スケールの大きい仕事ができる業界一覧 » 業界研究|半導体業界の今後

スマートフォンからAI、自動車まで。あらゆる電子機器の頭脳となる「産業のコメ」こと半導体。
国家プロジェクトも動き出し、熱気のある業界の一つとして注目している就活生も多いはずです。

この記事では、半導体業界の現状や今後の将来性、そして半導体技術を「巨大なスケール」で実装しようとしているパートナー産業「造船業界」との意外な関係について解説します。

「先端技術」に興味があるなら、作る側(半導体)だけでなく、使う側の視点も持つことで、業界研究の深みが変わります。

目次

半導体業界とは

半導体業界は、非常に細かく役割分担が進んでいるのが特徴です。大きく以下の4つのプレーヤーで構成されています。

「産業のコメ」を生み出す
4つのプレーヤー

業態 主な役割
デバイス
メーカー
(IDM・ファウンドリ)
実際に半導体チップを
設計・製造する企業。
設計専門の「ファブレス」や、
製造受託専門の「ファウンドリ」
などがあります。
製造装置
メーカー
ナノレベルの微細加工を行うための超精密な機械を作る企業です。
日本企業は世界シェアの約3割※を有しており、技術力の高さで市場をリードしています。
材料
メーカー
シリコンウェハやフォトレジスト(感光材)など、
製造に不可欠な素材を供給します。
日本企業が世界シェアの約5割
(過半数)※を持つ分野
であり、
替えのきかない存在です。
半導体商社 完成したチップを電機メーカーや
自動車メーカーに販売し、
供給網を支えます。
※参照元:経済産業省 METI Journal(https://journal.meti.go.jp/policy/202403/33093/

半導体業界の市場推移と将来性

「シリコンサイクル」と呼ばれる好況・不況の波はありますが、長期トレンドは右肩上がりです。

AI特需とEV化が牽引

生成AIの爆発的な普及により、高性能なGPUやAIチップの需要が急増しています。さらに、自動車のEV(電気自動車)化や自動運転技術の進展により、車載半導体の市場も拡大を続けています。

「自動運航船」と半導体の関係

実は、半導体の進化を待ち望んでいる業界の一つが「造船業界」です。

現在、造船業界ではAIやIoTを駆使した「自動運航船(海の自動運転)」の開発が急ピッチで進んでいます。

カメラやセンサーで海上の障害物を検知し、AIが安全なルートを判断する。この巨大なシステムの「頭脳」となるのが、半導体チップです。
半導体エンジニアの技術は、スマートフォンのような小さな端末だけでなく、全長300mを超える巨大船をも動かそうとしています。

今後、半導体業界で注目される
3つの課題と展望

明るい話題が多い半導体業界ですが、課題もあります。それをどう乗り越えるかが今後のカギです。

1. 国策による
「日の丸半導体」の復活

かつて世界一だった日本のシェアを取り戻すため、国が数兆円規模の支援を行っています。
北海道での次世代半導体製造拠点(ラピダスなど)の整備や、台湾TSMCの熊本工場誘致など、国家レベルでのサプライチェーン再構築が進んでいます。

2. 深刻な人材不足と育成

工場や研究所は増えていますが、そこで働くエンジニアが足りていません。
そのため、熊本大学をはじめとする教育機関が企業と連携し、専門カリキュラムを設置するなど、若手人材の育成・確保が急務となっています。

3. 地政学リスクへの対応

米中対立などの国際情勢が、供給網に直撃します。
特定国に依存しないよう、日本国内での生産体制を強化したり、友好国と連携したりする「経済安全保障」の視点が重要視されています。

半導体業界の職種と仕事内容

理系職種がメインですが、文系職種も重要な役割を担っています。

職種 対象 仕事内容
開発・設計
(回路・プロセス)
理系 ナノメートル単位の
回路図を描いたり、
それを量産するための
製造プロセスを
確立したりします。
物理や化学、電子工学の知識がフル活用される職種です。
製造・
生産技術
理系 クリーンルーム内の
装置を管理し、
歩留まり(良品率)を上げるための改善を行います。
営業
(FAE等)
文系
理系
顧客(自動車メーカーなど)の作りたい製品を聞き出し、最適な半導体を提案します。
技術的な知識を持った
営業職(FAE)の需要が
高まっています。

半導体業界の年収・キャリア

高い収益性を背景に、給与水準は全業界平均を大きく上回っています。

  • 高年収の傾向
    半導体メーカーの平均年収は約530万円※1ですが、外資系企業や大手装置メーカーでは、新卒初任給が30万円※2を超えるケースや、平均年収が1,000万円※3を超える企業も珍しくありません。
  • グローバルな働き方
    海外顧客や海外工場とのやり取りが日常的に発生するため、英語力を活かして世界中で活躍するチャンスがあります。
参照元:
※1 マイナビAGENT(https://mynavi-agent.jp/helpful/income/industry/maker_02.html
※2 株式会社ディスコ(https://www.disco.co.jp/recruit/information/tokyo/new.html
∟大卒初任給:350,180円、修士了:364,900円と明記されています。
※3 東洋経済オンライン(https://toyokeizai.net/articles/-/856854
※2026年1月調査時点の情報です。

半導体業界に関するFAQ

Q. 文系でも半導体業界に入れますか?
営業や管理部門、商社などで活躍できます。

技術的な知識は入社後に学べます。「どのメーカーのチップを使えば、顧客の作りたい製品(自動車やスマホ)が実現できるか」を提案する力が求められます。

Q. 激務という噂は本当ですか?
繁忙期はありますが、
環境改善が進んでいます。

納期前などの繁忙期には業務が集中することもありますが、近年は業界全体で働き方改革やDXによる効率化が進められています。高い収益性を背景に、福利厚生の充実や待遇改善に力を入れる企業も多く、以前に比べてワークライフバランスを整えやすい環境になりつつあります。

Q. 「半導体」と「造船」、
どう関係があるのですか?
「技術」と「実装」の関係です。

●半導体:AIやセンサーなどの「最先端技術」を作る業界。
●造船:その技術を使って、自動運航船などの「巨大システム」を創る業界。
「チップの開発」に興味がある人は、そのチップが活躍する「巨大メカ(船など)の開発」にもエンジニアとしての面白さを感じるはずです。技術志向の学生は、ぜひ両方の業界を見てみてください。

Summary
小さなチップが、
巨大な船を動かす時代へ

半導体業界は、AIやEV化の波に乗り、今後も成長が期待できる業界です。

そして、その進化を「海の上」で実装しようとしているのが造船業界です。
もしあなたが「最先端技術に関わりたい」と思っているなら、半導体メーカーだけでなく、その技術を使って世界最大級の乗り物を創る「造船業界の仕事」も選択肢として検討してみてください。