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当メディアはZenken株式会社が制作・運営し、一部のコンテンツはジャパン マリンユナイテッド株式会社のスポンサー提供のもと制作されています。

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業界研究|鉄鋼業界の今後

【新卒向け】造船業界 就職ガイド|造船ナビ » スケールの大きい仕事ができる業界一覧 » 業界研究|鉄鋼業界の今後

自動車、ビル、そして巨大な船。さまざまなモノづくりの根幹を支える「鉄鋼業界」。
素材の力で社会インフラを支えるスケールの大きさに惹かれる就活生も多いでしょう。

この記事では、鉄鋼業界の現状や今後の将来性、そして鉄鋼と親和性が高いパートナーである「造船業界」との関係について解説します。

「素材(鉄)」への興味を「構造物」へと広げることで、あなたのキャリアの選択肢は大きく広がります。

目次

鉄鋼業界とは
産業の根幹を支える仕事

鉄鋼業界は、鉄鉱石などの原料から「鉄(鋼材)」を作り出し、鉄を加工してさまざまな産業へ供給する仕事です。
鉄はさまざまな産業を支える、日本のモノづくりにおいて欠かせない存在です。

鉄鋼業界を構成する主な3つの業態

種類 特徴
高炉メーカー 鉄鉱石を原料に、
銑鉄から鋼材までを
一貫生産する企業。
高品質な鋼材を
安定供給でき、
自動車・造船・
エネルギー分野などを
支えている。
電炉メーカー 鉄スクラップを
電気で溶かして
鋼材を生産する企業。
環境負荷が比較的低く、
近年は建設分野に加え、
高付加価値鋼への
展開も進んでいる。
鉄鋼商社
(流通)
鉄鋼メーカーと顧客をつなぎ、
調達・加工・物流・
在庫管理などを通じて、
顧客ニーズに合わせた
鉄鋼供給を行う。

鉄鋼業界と関わりの深い3大産業

鉄鋼メーカーが作った鉄は、主にどこで使われているのでしょうか。主要な取引先を知ることは、業界研究の第一歩です。

1. 自動車業界

日本の基幹産業である自動車業界は、鉄鋼業界にとって重要な顧客です。ボディやエンジンの部品には高品質な鉄が不可欠であり、現在は燃費向上やEV化に対応するための軽くて強い鉄(高張力鋼板)の開発競争が進んでいます。

2. 建設業界

ビル、橋、トンネルなどのインフラ建設において、鉄は欠かせない存在です。建物の骨組みとなる鉄骨や鉄筋は、街づくりを根底から支える重要な資材として活躍しており、災害に強い高機能な建材のニーズが高まっています。

3. 造船業界

世界中の物流を支える造船業界も、鉄鋼業界と深い関わりがあります。巨大な船体を作るためには大量の鉄が必要であり、海水や波の衝撃に耐えられる船専用の極厚の鉄板(厚板)が使用されています。
設計段階から鉄鋼メーカーと造船メーカーが協力するケースも多く見られます。

鉄鋼業界の市場推移と将来性

「鉄の需要は減るのでは?」と心配する声もありますが、世界全体で見れば市場は拡大傾向です。

国内は成熟、海外は成長傾向

国内市場は人口減少により緩やかに縮小傾向ですが、新興国(インドや東南アジア)ではインフラ整備が進み、鉄の需要が拡大しています。特にインドは2030年にかけて世界で最も鉄鋼需要が伸びる国(成長の牽引役)になる※と予測されています。

日本の鉄鋼メーカーは、海外に拠点を増やしたり、技術供与を行ったりと、グローバル市場で戦っていることが特徴です。

今後、鉄鋼業界で注目される
3つのテーマ

鉄鋼業界は今、「100年に一度」と言われる技術革新の時期を迎えています。

1. 脱炭素とグリーンスチール

鉄を作る過程では多くのCO2が出ますが、これをゼロにする挑戦が進んでいます。
水素を使って鉄を作る「水素還元製鉄」や、CO2排出実質ゼロの「グリーンスチール」の開発競争が世界中で激化しており、技術力のある日本企業に注目が集まっています。

2. DXによるスマートファクトリー化

熟練職人の技をAIが継承し、ドローンやロボットが工場内を点検するようになりました。
かつて危険で過酷なイメージがあった製鉄所は、今や新しいIT技術が集まる「スマート工場」へと進化し、働きやすさも劇的に改善しています。

3. 高付加価値化(ハイテン・厚板)

中国などの安価な鉄に対抗するため、日本は「高品質」で勝負しています。
EV向けの超高張力鋼板(ハイテン)や、巨大なコンテナ船やLNG船に使われる高機能厚板など、日本の技術でしか作れない鉄が世界から求められています。

鉄鋼業界の職種と仕事内容

鉄鋼業界には、理系・文系問わず活躍できるフィールドがあります。

職種 対象 仕事内容
技術系
(研究・設備)
理系 より強く、錆びにくい鉄を
開発したり、
巨大な製鉄プラントの
設備を
管理・改善したりします。
製造系
(生産管理)
理系 24時間止まらない工場の
司令塔として、
生産計画を立てたり、
製品の品質を厳しく
チェックしたりします。
営業系 文系
理系
商社やメーカー(自動車・造船など)に対し、
適切な素材を提案します。
単に売るだけでなく、顧客の新型モデル開発に
素材のプロとして参画することもあります。

鉄鋼業界の年収・キャリア

鉄鋼業界は歴史ある企業が多く、待遇面は安定傾向にあります。

  • 平均年収
    メーカーの平均年収は約451万円(※)とされていますが、大手高炉メーカーや専門商社に限れば、平均年収1,000万円を超える企業も珍しくありません。
  • キャリア
    海外駐在のチャンスが多く、グローバル人材として成長できます。また、ひとつの素材を極める「スペシャリスト」としての道も開かれています。

鉄鋼業界に関するFAQ

Q. 鉄鋼業界は「将来性がない」って
本当?
いいえ、世界需要は増え続けています。

国内市場だけ見れば縮小傾向ですが、グローバルでは成長産業です。また、「鉄」に代わる安価で強力な素材はまだ存在しないため、社会インフラとしての重要性は今後数十年変わりません。

Q. 鉄鋼メーカーと造船メーカー、
どちらが良いですか?
「素材」か「完成品」か、
どちらにワクワクするかです。

●鉄鋼:多くの産業の「素材」を作り、広く社会を支えたい人向け。
●造船:鉄という素材を使って、「世界最大級の乗り物」を造り上げたい人向け。
鉄鋼メーカーと造船メーカーの両方を見ることで、自分に合うものづくりの立ち位置が見えてきます。

Q. 文系でも活躍できますか?
職種によりますが、文系でも活躍できます。

鉄鋼営業は、自動車や造船などのメーカーと密に連携し、億単位の取引を動かすダイナミックな仕事です。専門知識は入社後に学べるため、文系出身の幹部も多数活躍しています。

Summary
「素材を作るか、完成品を作るか」

鉄鋼業界は、脱炭素技術で生まれ変わり、世界のインフラを支え続けています。
もしあなたが「鉄」という素材の力強さに惹かれているなら、その鉄を数万トン使い、海に浮かぶ巨大な船を作り上げる「造船業界」も、間違いなくワクワクするフィールドです。
「素材を作るか、完成品を作るか」。ぜひ視野を広げて、両方の業界を比較してみてください。