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当メディアはZenken株式会社が制作・運営し、一部のコンテンツはジャパン マリンユナイテッド株式会社のスポンサー提供のもと制作されています。

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業界研究|海運業界の今後

【新卒向け】造船業界 就職ガイド|造船ナビ » スケールの大きい仕事ができる業界一覧 » 業界研究|海運業界の今後

日本の貿易量の99.6%※を支え、世界経済の大動脈を担う「海運業界」。
スケールの大きさやグローバルな仕事に憧れて、海運業界を志望する就活生は多いでしょう。

この記事では、海運業界の現状や今後の将来性、そして切っても切り離せないパートナーである「造船業界」との関係について解説します。

「船に関わる仕事がしたい」と考えているなら、運ぶプロ(海運)だけでなく、創るプロ(造船)の視点を持つことで、業界研究の深さが格段に変わります。

※参照元:【PDF】国土交通省(https://www.mlit.go.jp/maritime/content/001621452.pdf
目次

海運業界とは|
日本経済を支える「大動脈」

海運業界は、巨大な船を使って資源(石油・ガス)や製品(自動車・食料など)を国から国へ運ぶ、インフラ産業です。

島国である日本にとって、海上輸送が止まることは経済活動の停止を意味します。そのため、海運業界は社会的な責任が非常に重く、同時にやりがいの大きな仕事です。

「海運」と「造船」の密接な関係

海運業界を語る上で欠かせないのが、船を生み出す「造船業界」の存在です。

海運会社(船主・オペレーター)が「こんな荷物を、これくらいのコストで運びたい」と要望を出し、造船会社(メーカー)がそのオーダーに応えて「世界に一隻の船」を設計・建造します。

両者は「運ぶプロ」と「創るプロ」として、支え合っています。

海運業界の市場推移と将来性

「景気に左右されやすい」と言われる海運業界ですが、長期的な視点で見ると需要は上昇傾向にあります。

市場の回復と成長

新型コロナウイルスの影響で一時的に混乱しましたが、その後は世界経済の回復とともに「モノを運ぶ需要」が急増しました。特に2021〜2022年にかけては、コンテナ船運賃の高騰などを背景に、海運大手3社(日本郵船・商船三井・川崎汽船)がそろって過去最高益を記録※するなど、歴史的な好業績となりました。

また、国連の発表によると世界人口は2080年代まで増え続ける※と予測されています。エネルギーや食料の移動ニーズはなくならないため、今後も海上輸送の需要は底堅く推移する見込みです。

参照元:国連広報センター(世界人口推計2024年版

今後、海運業界で注目される
3つのテーマ

海運業界が直面している課題は、実は「造船業界の技術力」によって解決されようとしています。

1. 脱炭素(カーボンニュートラル)

世界的な環境規制(GHG削減)への対応が急務です。
海運会社は、従来の重油ではなく、LNGや水素、アンモニアなどで動く「次世代燃料船」への切り替えを進めています。この新しいエコな船を開発・建造しているのが、日本の造船メーカーです。

2. DXと自動運航船

人手不足解消のため、AIやIoTを活用した「自動運航船」の実用化が進んでいます。
船と陸上のオフィスを通信でつなぎ、安全な航路をAIが指示する。そんなSFのような世界が、海運と造船のタッグによって実現されようとしています。

3. グローバル化と市場の変化

日本の海運会社の多くは、海外拠点でのビジネスを拡大しています。
コンテナ船、バルク船(ばら積み船)、タンカーなど、運ぶものによって市場の動きが異なるため、リスクを分散させながら世界中で適切な輸送網を構築しています。

海運業界の仕事内容

海運業界の仕事は、大きく「船の上」と「陸の上」に分かれます。

区分 職種例 主な役割
海上職 航海士
機関士
実際に船に乗り込み、
操縦やエンジンの
整備を行います。
一度乗船すると数ヶ月は
海の上で過ごす、
専門性の高い仕事です。
陸上職
(事務系)
運航管理
営業
荷主(メーカーや商社)への
営業や、
船のスケジュール管理、
通関手続きなどを行います。
英語を使って
世界と調整する役割です。
陸上職
(技術系)
工務
造船監督
新しい船を造る際に、
造船所のエンジニアと
打ち合わせをしたり、
建造工程を
チェックしたりします。

もしあなたが、「グローバルに働きたい」「スケールの大きなモノに関わりたい」と考えているなら、海運の陸上職だけでなく、造船業界の営業や調達、管理部門も非常に親和性が高いと言えます。

海運業界の年収・キャリア

海運業界は全体的に年収水準が高い傾向にありますが、企業規模や職種による違いも大きいです。ここでは年収の実情と、キャリアや働き方の特徴を紹介します。

  • 年収水準のリアル
    大手上場企業の有価証券報告書では、平均年収1,200〜1,600万円台(年度により変動)という極めて高い水準が見られます。一方で、中小含む業界全体の推計(就活サイト等)では400〜700万円台となることもあり、参照データによる幅に注意が必要です。また、海上職は乗船手当などで実額が大きく変動します。
  • 多様なキャリアパス
    陸上職(事務系)は、ジョブローテーションで様々な部署を経験し、ゼネラリストとして経営幹部を目指すのが一般的です。また、海上職として現場経験を積んだ後、陸上職へキャリアチェンジして専門知識を活かすケースもあります。
  • 進化する働き方
    かつては激務というイメージもありましたが、現在はDXによる業務効率化や、福利厚生の充実が進んでいます。リモートワークの導入や休暇制度の整備など、時代に合わせた働き方改革が加速しています。

海運業界に関するFAQ

Q. 海運業界は「やめとけ」と
言われますが本当ですか?
過去のイメージであり、現在は働きやすくなっています。

景気の波が激しいことや、時差のある海外とのやり取りがあることから「きつい」と言われることがありました。しかし現在は収益基盤も安定し、リモートワークや休暇制度など、ワークライフバランスの改善が急速に進んでいます。

Q. 英語力は必須ですか?
多くの職種で必要になります。

取引先や港の代理店、乗組員が外国人であるケースが多いため、メールや会話で英語を使う機会は多いです。ただし、入社後の研修で習得できる企業も多いため、現時点での完璧さは求められないこともあります。

Q. 海運と造船、どちらを受けるべきか
迷っています。
「船を使って何をするか」で選びましょう。

●海運:船を使って「ビジネス(物流)」を回したい人向け。
●造船:船という「世界最大級の乗り物」をチームで創り上げたい人向け。

どちらも「船」に関わる点では同じです。両方の業界を見ておくことで、面接での志望動機もより深くなります。

Summary
視野を広げて「船の業界」全体を見てみよう

海運業界は、日本と世界をつなぐスケールが大きい仕事ができる業界です。
そして、その海運を技術で支えているのが造船業界です。

「海運業界の陸上職」に興味を持ったあなたは、もしかすると「造船業界の職種(営業・調達)」にも適性があるかもしれません。
選択肢を広げるために、ぜひ造船業界のことも覗いてみてください。